車中泊ラジオ

車中泊ラジオ

登山口などで車中泊することが年に10回以上ある。車内で寝袋に入って中波帯域のラジオを聞くためにポータブルラジオを持っていくが、どうも使い勝手が悪い。車の中は金属でシールドされた状態となって電波が弱くなる。そのため、外部アンテナを使いたいのだが、ポータブルラジオに外部アンテナ端子があるものは少なく、あったとしてもFMや短波用で、MW帯域となるとほとんどないと言ってもいいくらいだ。

さんざん探した挙句に発見したのは次の機種(2018年3月時点)

・SONY ICF-EX5MK2 ¥13,900

・SONY ICZ-R50 ¥22,800

・SONY ICZ-R250TV ¥20,800

・Panasonic RF-DR100-W ¥10,280

製造中止になったもの(販売終了と明示されているものを含む)は外している。また専門的かつ高額なものも外している。価格はいずれも最近の amazon のものだが、値上がり傾向にある。いずれも単に MW 帯域のラジオを聞きたいという目的からすると、1桁高額なラジオばかりだ。

ICF-EX5MK2はソニーショップで「販売終了」となったのでもはや風前の灯火状態だが、2018年3月19日現在でアマゾンやヨドバシカメラで販売されているのでとりあえずリストに入れた(その後、2018年3月24日に確認すると両方とも販売終了となっていた)。

そこで、手元にある安価なポータブルラジオを何とか利用できないだろうかと考えた方法が次の2つ。

(1) 窓ガラスにガムテープでラジオを貼り付ける。

(2) アンテナ線をラジオ本体にグルグル巻きにする。

このうち (1) は実行しているのだが、窓の面が内蔵バーアンテナの指向性に合わない場合が多く、なかなか満足な状態とはならない。(2)はそれなりの効果がありそうだが取扱いが煩わしく操作性も落ちる。

ということで、このテーマは1年以上も足踏みしている。

考えてみれば、外部アンテナを使うラジオの回路構成としては、先ずは外部アンテナからの電波を取り込むためのアンテナ回路が必要になる。このアンテナ回路の同調周波数を受信目的とする帯域に比べて高くとるか低くとるか、それとも可変にして積極的に同調させるかといった選択肢がある。そしてその後段に同調とゲインの確保を担うRF回路があるという構成になる。いずれにしても筐体内で直接電波をとらえるバーアンテナに比べて費用効率が悪く、中波用の安価なハンディラジオではありえない回路構成になってしまう。

カーラジオは外部アンテナを使用することが前提のため、12V電源を用意してこれを利用する方法も考えられるが使用形態が異なるため、寝床ラジオとしては使い勝手が悪い。

外部アンテナを必要とするようなラジオは強力な選局回路と指向性に制約されない本格的なアンテナを使用するように設計された高価なものに限られてしまう(と思っていた)。例えば、上記4台の中では ICF-EX5MK2 がそれなのだが、このラジオは車の中で使う寝床ラジオ用としては完全にオーバースペックだ。

上記4台を改めて眺めてみて、3台までが録音ラジオであることに気づいた。録音ラジオがアンテナ機能を重視しているというのはどういうことなのだろうか。タイマー録音を含めて一定時間を確実に録音したいと思ったときには安定した受信状態を維持することがより重要になるということか、この認識は設計側から出てきたものか、それとも利用者のニーズを吸い上げた結果なのだろうか。興味のあるところではある。

ICF-EX5MK2 は外部アンテナが使えるだけではなくて次の評価ポイントもある。

・筐体が大きいためスピーカーに余裕があり、素直な音が期待できる。

・アナログ仕様のため、"同調"させるという操作性の楽しさがある。

・同じくアナログ仕様のため、特に小音量時の音質が良いと思われる(デジタル臭くない)

MW 帯域を聞くラジオなので音質に注文をつけるのはお門違いかもしれないが、比較的低価格なDSPラジオの音は聞くに堪えない音質だと思っている。例えていえば "サンプリングして帯域が隙間だらけのザラザラした音" と言ったらいいだろうか。寝床で小音量で聞くと私のような老人の耳にもその差が歴然としている。低価格ラジオに関しては一昔前のアナログラジオの方が断然高音質だと思う。

一方でICF-EX5MK2の欠点は、

・とにかく大きい W264×H149×D63mm

・やっぱり高価すぎる

さて、外部アンテナが使えるラジオを用意したとして、アンテナはどのように設置するのだろうか。車を止める環境も考慮しなければならない。ホイップアンテナのような形状であれば、設置スペースも少なくて済むし、無指向性なので車を支えにしてポールを直立させればよいので現実的だが、周波数帯域からして無理な様な気がする。以前、1.8mの長さでMW帯域も受信できるアンテナが販売されていたと思うが、今探しても見当たらない。

ダイポールアンテナだと一方の支えになるものが必要で、木の枝などを利用できれば良いのだが、それが無ければ、ポールを立てる必要がある。

コンパクトにするためにはループアンテナが現実的だが、指向性があるために回転する構造としたい。車の屋根などに設置することになるため遠隔で回転させる必要があり、ローテータが必要になる。ネットで探してみるとアマ無線などに使用する本格的なものしか見つからない。せいぜい1Kg程度の重量しかないアンテナを方向制御する装置など需要が無いということなのだろうか。色々と考えをめぐらすのも楽しいものだが、車中泊シーズンまではあまり時間が無い。


車中泊する皆さんは車内でラジオをどのように楽しんでいるのだろうか。